Liner Notes
矢島舞美
「明日、知らない風に吹かれて」
優しく控えめな感情が、サビに向けて溢れていくようなストーリーをイメージしてメロディーを作りました。
Aメロ→Bメロと進行するにつれてメロディーの音符の数が次第に増えていき、サビの手前から堰を切ったように16分音符が刻まれていきます。
Bメロの途中からマイナーキーへと転調するのですが、この展開も現在25歳の矢島さんが歌うからこそ説得力があるのだと、歌を聴いてそう感じました。
僕自身25歳の頃を思い返すと、大人な部分と子供な部分の割合がちょうど半々で、もっとしっかり生きなきゃダメだと感じていた時期でした。
今までの自分の棚卸しをして、新たなスタートをここから切るんだと決心した年齢でもあります。
そんな過去の自分と重なる部分もあって、岩里祐穂さんの描いた歌の主人公にエールを送りたくなります。
矢島さん自身もそんな新たなスタートを切った女性だからこそ、その姿に共感できる人も多いのではないでしょうか。
これからも強く、優しく、美しく。
矢島さんの女優・歌手としての活動を陰ながら応援しております。
星部ショウ