Liner Notes
Bitter & Sweet
「遠いところへ行くのでしょう」
作詞・作曲を担当させていただきました。
「スリーフィンガーなフォークソングで2声のハモりが印象的な曲を!」そんな発注を受けて制作した楽曲です。
1970年前後に日本で流行したフォークソングをベースに、後半にかけて世界観が広がっていくようなアレンジになっています。
ビートルズサウンドも感じられるこの楽曲のアレンジを担当して下さったのは、こぶしファクトリー「ドスコイ!ケンキョにダイタン」でもご一緒させていただいた菊谷知樹さんです。
メロディー自体は簡単ですが全編に渡って2声のハーモニーで楽曲を引っ張っていくため、歌い手はかなり神経を使って歌わなければいけません。
そんなことを感じさせずにこやかに、優しく歌い上げるBitter & Sweetのお二方に注目です。
歌詞は「変わっていくもの、決して変わらないもの」を歌っています。
31年続いた平成から、新元号へ移り変ろうとしている2019年春。
このような時代の縁に立って人類の過去や未来を見渡してみると、随分と遠いところへ来てしまったなと感じます。
と同時にまた此処からさらに遠いところへ行くのだろう、人類は決して歩むことをやめはしないだろうなと。
東京オリンピックに伴う都市の再開発、IT革命によるライフスタイルの変化、その急速な進歩を日々肌で感じながら生活しています。
しかしその一方で、変わらないものにもきちんと目を向けていたいものです。
四季、花、風、夢、幸せ、愛。
そんな不変のものを大切にしながら生きていたい。
変化の激しい時代だからこそ、なおさらそう思うのです。
星部ショウ