作曲を担当させていただきました。
この楽曲のデモを提出したのは2018年初め頃、ちょうど90s洋楽プレイリストを聴き漁っていた時期に制作したメロディーです。
冒頭のわかりやすい「oh no no no~」のリフはギターのパワーコードを弾きながら作りました。
勘の鋭い方は、90s洋楽を参考にしたこんな感じのリフといえばピンと来るかもしれませんね。
(イギリスのあのガールズグループのデビュー曲風です。)
ここはサビよりも印象的なセクションになるだろう、そして簡単なワードが入った方がみんなが一緒に歌えて良いだろうと想定していました。
なので提出したデモの仮タイトルは「オーイェイ オーライ」にしていました。
(「オー オー イェイ×3 オー オー ライ×3」みたいに歌うイメージで。)
恐らくですが、作詞家の児玉雨子さんは僕のこのテキトーな仮タイトルをちゃんと活かして「懊悩」というワードを探し出して来たのだと思います。
「oh no」と絡めることでキャッチーでわかりやすく、しかも難読漢字の勉強にもなるという一石二鳥。
流石です。素晴らしいです。今度ご飯奢ります!(笑)
構成的にはAメロをファンキーに、Bメロを一度メロウに落として、サビでメジャー7th系のメロでお洒落に開放的に、そんなことを意識しました。
以前作った「押忍!こぶし魂」のような、勢いと大人っぽさの融合というか。
3年前よりも着実に成長し、少女というよりも女性として魅力が前面に出てきた彼女たち。
そんな今の彼女たちにフィットする楽曲になったのではないかと思います。
編曲は平田祥一郎さんです。
洗練された音作り、いつも勉強させていただいています。
個人的にはシンセベースの音色とフレーズ、そしてコード使いがすごく好きです。
Bメロのコード進行は僕のデモ段階よりもさらにお洒落にして下さっていて最高です!
最近のこぶしファクトリーでやはり注目すべきポイントは「アカペラ」、そしてそれによってさらに磨きをかけた歌唱力と表現力ですね。
アカペラ曲の制作は前に少しチャレンジしましたが、未だ形にはなっていません。
井上さんのヒューマンビートボックスと野村さんのベースパートがかなり安定しているので、こぶしのアカペラ曲を何とか形にしたいと思っています。
聴かせる系よりは、踊らせる系のカッコいいアカペラ曲が彼女たちに合うとは思っていますが。
ということで次回作も担当出来るように精進いたします。
星部ショウ