Disc1に収録されている新曲4曲についてのライナーノーツです。
作詞を担当いたしました。
作曲・編曲を担当された加藤裕介さんのカッコいい楽曲デモを頂き、歌詞をつけました。
iPhoneのメモ履歴を確認すると、第一稿を書いたのが2016年7月だそうで。
なんだか少し懐かしいような。
楽曲は疾走感のあるバキバキのデジロックだったので、アンジュルムの強さや勢いをストレートに表現しようと思いました。
楽曲からイメージしたのは「少女たちが離陸間近の巨大な宇宙船に勢いよく乗り込み、大空の彼方へ飛び立とうとしている」そんなシーンでした。
歌詞の「飛び出そうぜ…大空へ」や「ハートはいつでもアクセル全開」はそのイメージが基になっています。
アンジュルムという巨大な宇宙船に乗り込むクルーの彼女たち、そして聴き手に「キミもおいで」と強気にグイグイ引っ張る勇ましい姿。
そんな魂を鼓舞するような楽曲になっています。
皆さんも大事な試験、試合、面接、プレゼン、オーディションのような勝負事の前。
不安な気持ちに襲われた時は、是非この楽曲を聴いて心の中で「I 無双 Strong!」と唱えてみてください。
どんな激励やエナジードリンクよりも効果覿面!...かもしれない。
星部ショウ
作詞・作曲を担当いたしました。
昨年Wirelessイヤホンデビューしました。
音質は有線に比べれば若干気になりますが、何よりもケーブルがかさばらないので非常に快適。
iPhoneとWirelessイヤホンをペアリングさせるのもSF映画のような感じで、僕は今正しく昔SF映画で描かれていたような近未来に生きているなと感じます。
繋がっていないのに繋がっているって今っぽいなぁ、でも昔から人間は目に見えないもので繋がっていたよなぁ。
そんなことを考えながら作っていった楽曲です。
まず歌詞のイメージを紙にバーっと書き出し、同時進行で良さそうなフレーズにメロディーをつけていきました。
クールで少し影のあるような女の子が浮かび上がったので、曲調もややダークで4つ打ちのズッシリとしたビート感にしました。
1コーラスを書いた段階で、このクールなイメージをアンジュルムに歌ってほしいと思っていました。
(希望通りになってくれて嬉しいです。)
そして勝手にWirelessイヤホンのCMになって欲しいと思いながら書いたので、サビの部分はそのままキャッチコピーとして使ってもらえるような分かりやすい歌詞になっています。
(希望通りになってくれたら嬉しいです!)
スマイレージ時代の楽曲に描かれているような初々しく可愛らしい恋愛を経験した少女が、その後いろんな恋愛を経験して大人の女性へと成長していく。
そんな過去の楽曲群と地続きで繋がっているような未来を想像しながら描きました。
編曲の大久保薫さんの重厚で鋭利なサウンドが、この楽曲の世界観を見事に構築しています。
ライブ会場でこの楽曲のパフォーマンスを見るのが今から楽しみです。
星部ショウ
作曲を担当いたしました。
制作のきっかけを包み隠さず言うと、この楽曲はただただ「Jamiroquaiをやりたい!」というバンド少年のような純粋な気持ちから作り始めました(笑)
Jamiroquai楽曲をザックリと分析すると、突拍子もないコード進行の上を軽やかに駆け抜けていくジャジーなメロディーです。
この楽曲の中で言えば、1番の「周りは構わないこと」部分のコードはかなり突拍子もなくてメロディーと完全にぶつかっています。
(Dmキーの曲なのに、いきなりBm7が登場)
ただこの一瞬の不協和音な感じが不思議とスペーシーでカッコよくて「Jamiroquaiっぽい!」と感じさせるポイントです。
サビの「きみはどうする?」でいきなりメジャーコードを入れる感じもそこを意識して作っています。
またメンバーの皆さんには、歌メロ以外のフェイクも頑張ってもらいました。
メロディーの難しいフェイクにチャレンジしてもらったり、ファンキーに「Baby!」と歌ってもらったり、セクシーな吐息の素材をもらったり。
様々な要求にしっかり応えてくれて、カッコよくセクシーな楽曲に仕上げることが出来ました。
コーラスは塩原奈美子さんと僕の混声四部構成。
イメージはThe Manhattan Transferやサーカスといった所でしょうか。
リズミカルで声に出すと口が気持ちいい言葉を乗せてくれた作詞の児玉雨子さん。
洗練された音とコードワーク、そしてブリブリと縦横無尽に動くシンセベースが最高な編曲の平田祥一郎さん。
純粋にこういう大好きなジャンルの楽曲を制作することが出来て楽しかったです!
星部ショウ
作曲・共編曲を担当いたしました。
この楽曲は福田花音さんの歌詞にメロディーを乗せる、詞先での制作でした。
歌詞にはスマイレージ時代の楽曲からのオマージュがあったり、和田さんへの思いが感じられたり。
福田さんの歌詞を見て、これは和田彩花さんのスマイレージ・アンジュルムとしての一つの節目になるような楽曲にしよう。
そしてスマイレージ時代の楽曲のオマージュはしつつも、24歳の和田さんが歌ってもしっくりくるようなテンポ感・曲調にしようと思いました。
この楽曲を聴いていただければ分かると思いますが、これまで和田さんがアイドルとして歌ってきたメロディーが随所に散りばめられています。
過去・現在・未来、和田さんの歩んできた15年の全てを凝縮出来るような大きな楽曲になるように思いを込めて制作しました。
そして編曲の加藤裕介さんが、この楽曲を美しく繊細に仕上げて下さいました。
振り返るとアンジュルムには「七転び八起き」「臥薪嘗胆」から始まり、沢山の楽曲を幸運にも提供させていただきました。
楽曲制作時にはメンバーの皆さんの歌っている姿やダンスパフォーマンスを思い浮かべながら書きますが、リーダーである和田彩花さんの言葉や立ち振る舞いにインスピレーションを受けて制作することが特に多かったように思います。
この「わたしの夢見た 15年」も勿論そうです。
その度に「和田さん本人はこの楽曲を気に入ってくれているのか?」などと不安に感じたり(汗)
でも和田さんが「赤いイヤホン」を気に入ってくれていると聞いた時には心底安心しました(笑)
卒業してもいろんな人にインスピレーションを与えるような、そんな素敵な女性であってほしいと思います。
そして今後のアンジュルムにも注目ですね!
どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。
誰が新リーダーになるのか。
そして今後どんな楽曲が求められるようになるのか...非常に楽しみです。
星部ショウ